こんにちは!
剣道ジャーナルの酒田です。
突然ですが皆さんの道場にはこんな先生がいませんか?
「大人同士の稽古で一生懸命教えてるんだけど、いつも列はガラガラ。」
「その人が話し始めると、みんなめんどくさそうな顔をする。」
いわゆる「教え魔」と呼ばれる先生ってどこの道場にもいますよね。
そこで、具体的にどんな人が「教え魔」と呼ばれているのか、みんながなぜ迷惑がっているのかを考察してみました。
そもそもみんなが「教えたがり」
僕個人の体感では約8割くらいの先生は「積極的に教えたい」と思っている気がします。
実際皆さんも、学生や初心者が掛かってきた際に改善点について積極的に考えて教えることが多いのではないでしょうか。
しかし、その教えることが「相手に本当に求められているものか」を考える必要があると思います。相手が求めていることと、自分の教えることに齟齬があるときに教わる側の不満が出てくると考えています。
あなたは大丈夫!? 「教え魔」の特徴
自分も数々の道場を見てきましたが、教え魔と呼ばれる先生には一定の特徴があるのかなと思います。
その特徴をまとめてみました。
相手を見ないで「自分のおしえたいこと」を伝える
これは「自分の指導の幅が狭い人」に陥りがちな特徴です。
「最近YouTubeで見た指導」や「講習会で八段の先生に教わったこと」を自分で完全に理解する前に教えようとするのはやめましょう。
教わるほうにも伝わらないですし、指導者が理解していないこともすぐばれます。
教えることで「優越感」を得ている
「段位」「実績」など何かしらコンプレックスを持っている方に陥りがちな指導になります。
「教えること」が目的なので、内容に一貫性がなかったり薄かったりします。
まずは、自分が「何を教えたいのか」とその本質を理解してから教えるようにしましょう。
なんか言わないといけないな~自己プレッシャー型~
前の2タイプとは違い、このタイプは「教えたい」という気持ちが少ない方が多いです。その代わり「なんかしゃべらなきゃ」という責任感が強い方が陥りがちなパターンです。
道場で何かしらの立場を持っている方にも多く見られます。
正直、何もしゃべることがなければしゃべる必要はありません。むしろ、何も言わず打つべき機会で叩いてあげることが一番の指導であると考え方を変えてみてはいかがでしょうか?
なんで迷惑がられるのか???
教わる側の立場となって考えてみてください。
「自分が知りたいこととは関係ない指導を延々とされる」
「その場の思い付きの動きをさせられる」
「考えの浅い適当なことを言われる」
こんな先生の下で指導を受けたいと思うのでしょうか?
剣道は「教えたい人」が「教わりたい人」よりも多い競技であると思います。教わりたい人が指導者を選ぶ環境である以上、指導者は指導について真剣に考える必要があるといえます。
まとめ
指導者で一番大切なものは「相手の立場にたって真剣に考える」ことです。
その場の思い付きや自分が教えたいことを教えるのではなく、何が求められるかを考えそれに沿った指導をすることです。
そのためには自分の剣道の幅を広げること、剣道への理解を深めることも重要です。
編集後記
道場の教え魔って自覚することが難しいんですよね、本人に悪気のないパターンが多いです。
気を使って並んでくれることを「求められてる」と勘違いしてしまうと自覚すらできなかったりします。
自分の発言に責任を持つことを意識することが「教え魔」を脱却する第一歩なのかなと思います。
文・酒田マードック
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