こんにちは!!
剣道ジャーナル編集長の酒田マードックです。
記念すべき20記事目ですが、今回は「稽古動画を撮影することのススメ」というテーマで記事を書いてみようかなと思います。
剣道を続けていると、「なかなか伸び悩んでいるな〜」や「先生の言っていることがよくわからないなあ」という瞬間が多くあるかな、と思います。
そんなときに役に立つのは「自分の稽古を動画で撮影し見返す」という方法です。
実際に僕自身も普段の稽古の様子を撮影し、打った瞬間と打たれた瞬間の前後を細かく見るようにしています。
動画を撮影する意味
剣道に限らずスポーツ全般、運動全般に言えることかもしれませんが「自分の感覚」と「実際の動き」には少なからず差があることが多いです。
自分では「正しい方法でやっている」という認識でも、先生から「違う」と怒られた経験のある方は多いのではないのでしょうか?
また、自分の動きの中にある「無意識な部分」については、自覚することすら難しいのではないのでしょうか。この「無意識な部分」は一般的に「クセ」と呼ばれるものです。それを治すのってものすごい労力使いますよね。
動画を撮影する意味としては「自分の感覚」と「実際の動き」をリンクさせる意味と、自分の中にある無意識な部分に意識を向ける意味の二つがあると考えています。
動画の撮影についての注意点
稽古動画を撮影する際はいくつか注意点があります。一般的なルール・マナーではありますが、無用なトラブルを防ぐためにもこれだけは必ず押さえておきましょう。
- 所属の先生の許可を必ず取りましょう。
- 稽古の支障にならない場所にカメラを設置しましょう。
- 動画の取り扱いには細心の注意を払いましょう。
所属の先生の許可を必ず取りましょう。
当たり前のことですが大切なことですので、記載いたしました。
無用なトラブルを回避するため、今後の稽古を気持ちよく行うためにも必ず許可を取るようにしましょう。
無許可でも許してくれる先生も多いと思いますが、礼儀として事前に許可を取るようにしてください。今後もお互い気持ちよく稽古するためにも、他の人から変なふうに思われないためにも筋を通してください。
稽古の支障にならない場所にカメラを設置しましょう。
カメラの設置場所ですが、必ず稽古の支障にならない場所に設置しましょう。
稽古の邪魔にならない場所に置くことはもちろんですが、稽古していない人たちの動線内などに置くのもやめましょう。
ぶつかって壊れやすいのは三脚とカメラです。それらを守るためにも置き場所には気をつけましょう。
動画の取り扱いには細心の注意を払いましょう。
撮った動画を仲間内で共有する人、YouTube等の動画サイトにアップする人も多いかと思います。
仲間内で共有であればあまり問題にはならないかと思いますが、動画サイトにアップする場合は注意が必要です。
仕事の都合上動画に出ると支障のある方など、さまざまな理由を持っている方もいらっしゃると思いますので細心の注意を払いましょう。
動画での学び方
僕個人でやっていることではありますが、紹介したいと思います。
- 稽古の全体を一気に流し見
- 打った箇所、打たれた箇所の少し前からスローで確認
- 気になった部分をひたすらループ再生
稽古の全体を一気に流し見
最初に稽古の全体を一気に流し見をしています。これは「稽古の流れを確認すること」と「気になった部分を探すこと」この二つのために行なっています。
稽古の流れは、正直直感です。「手元上げさせられてる場面が多いな」とか「やたら小手うたれてるな」みたいなざっくりした感想を持つことが大事だと思っています。
打った箇所、打たれた箇所の少し前からスローで確認
これをやるようになって、剣道が少し変わったような気がします。
打った、打たれたは結果であってその過程が大事だと思っています。それぞれの理由をしっかり確認し考察することが成長にとって大事だと思います。
そういう見方をしてからですが「打突の前に勝負って決まってるんだな」「技前って大事なんだな」と改めて思うようになりました。
気になった部分をひたすらループ再生
流し見している中で必ず一つ二つ気になる部分が出てきます。無意識に何かやってる、いわゆる「癖」ですね。
見栄えとして悪いだけの場合もありますが、大抵の場合その癖で打たれることにつながっている部分が多いのかなと思います。
そこの気になった部分を繰り返しみて、次の稽古で意識することが成長につながるのかなと思います。
まとめ
稽古動画の撮影はめちゃくちゃ効果的な方法だと思います。
ですが、最低限のマナーを守らないと「稽古をする場所」がどんどん減っていってしまいますので注意が必要です。
SNSに上げて自己満で終わってしまうのは勿体無いです、きちんと分析して有効活用しましょう。
編集後記
高校生の頃、土日に練習試合があると月曜日の稽古は動画を見ての反省会でした。
視聴覚室のスクリーンに試合動画を映して、全日本選手権に出場経験のある監督先生の指導(基本怒られているのだが)を受けられる今考えるとすごく貴重な機会でした。
反省会の後は、地稽古のみの軽めのメニューで反省点に意識を向ける良い時間だったと思います。
今は動画を見て自分で考える必要がありますので大変ですが、高校時代の経験が今にも生きているような気がします。
文・酒田マードック
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