剣道防具の選び方【大人初心者が知っておきたい種類と選び方のポイント】

初心者向け

こんにちは!!

剣道ジャーナル編集長の酒田です!

以前、剣道を始めるのにいくらかかる?~初心者・子供向けに徹底解説!!~の記事で大人用の防具の価格について軽く触れました。

一口に防具といっても、初心者向けの比較的安価なものから、超高級品までまさにピンからキリまでありますので基本から解説いたします。

また、試合で使われることの多い実践型防具や最新の素材を使った防具まで幅広くありますので紹介したいと思います。

手刺防具とミシン(機械)刺防具の違い

まずは、手刺防具とミシン刺防具の違いについて説明します。

防具は基本的に布団(フェルトなどの芯材を布で包んだもの)を縫って引き締めることによって作ります。

職人が一針手で縫っているものを「手刺防具」、職人がミシンで縫っているものを「ミシン刺(機械刺)防具」といいます。

大きな違いとしては手刺防具のほうが芯材を多く詰めることができるので強度が高くなるほか、コシがでます。しかし、大量生産には向かないので必然的に価格は高くなります。
ミシン刺しに比べて少し重さを感じるほか、子供用のサイズを定番においてないこともありますので注意が必要です。

一方、ミシン刺防具は手刺防具に比べると芯材が少ないため、手刺防具に比べると比較的安価で大量生産できます。剣道の普及にミシン刺剣道具が一役買ったのは間違いないでしょう。しかし、手刺防具に比べて高級感という面では落ちるかもしれません。

一般的に手刺防具は刺し幅を1分や1分5厘、ミシン刺しは3㎜や5㎜の幅で刺します。

僕個人としては初心者の方にはミシン刺防具をお勧めします。まずは防具の扱いに慣れていただき、試合や出稽古、審査向けの一張羅として手刺防具の購入はいかがでしょうか?


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紺革と織刺の違いについて

次に紺革と織刺の違いについて説明します。

これは手刺、ミシン刺双方に関わらず、防具には「打突を受ける個所を何で補強しているか」の違いになります。

織刺はいわゆる「剣道着の生地」、紺革は「牛の革」で補強したものです。

一般的に織刺の防具のほうが乾きやすく扱いが楽、紺革の防具は高級感があり丈夫ということがメリットとしてあります。

初心者の方には「織刺」をお勧めします。中高生に比べて稽古量が多くないためそこまでの丈夫さではなく、扱いやすさを優先したほうが良いのではないでしょうか。

具の目刺しと斜め刺しについて

これは主にミシン刺しの中での違いになると思います。(筆者自身手刺しの斜め刺しを見たことがないです。)

面垂れ部分の刺し方の違いになります。

具の目刺しは刺したマス目の中央に一針縫い、面垂部分から布団の厚みを変化させる刺し方です。一般的に刺し幅の大きな防具(ミシン刺だと5㎜以上、手刺なら一分五厘以上)の防具によく見られます、

一方斜め刺しは面垂部分をナナメに刺す事で柔らかくする方法です。元々固めのミシンの布団を柔らかくする為にしていた刺し方ですが、最近では刺し目の大きな柔らかい防具でも使われています。具の目刺しに比べると面の形がつきやすいです。

具の目刺しか斜め刺しかについては、正直好みの部分が多くあると思います。

まとめ

最初のうちは、ミシン刺しの織刺しの防具で扱い方を学んで、慣れてきたら自分のつけたい防具を買ったほうが後悔しないと思っています。

編集後記

防具って剣道には必要不可欠なものですが、実は自己表現のツールでもあるのかな、と思ってます。

剣道知らない人からすると、みんな一緒に見えるかもしれません。しかし、皆さん細かいところに自分なりのこだわりを見せている方が多いです。

華美な装飾は品がなくダサいですが、皆さんが買うときは自分なりのこだわりを防具に込めていただければと思います。


文・酒田マードック

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